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死刑存続問題について [意見や感想]

最近簡単に「死刑は可哀想だから廃止」とか色々と軽い感覚で自分の方針を決めて署名活動に名前を載せる方が私の周りでポツポツとおりまして、「そう簡単に決められない問題なんだよ」って思うわけですよ。

まず予めに私の今現状況下での意見は

                 「暫定的死刑賛成」

です。まあこの暫定的っていうのは後々語ります。まず死刑廃止論者の言い分が最近どうも稚拙なのが増えてきて「可哀想」「自分が犯罪を犯して死刑になるのは嫌だ」とか意味不明なものが大変多いわけですよ。
まあ死刑賛成派にしても過激な意見が多く「殺人犯は全員死刑だ」とか言うのもボチボチ聞いていますが。

無論被害者側の立場にならなければ被害者感情というのも理解できませんし、たぶん自分も被害者側であれば「犯人を殺せ!」って思うと思います。これは間違いない。

だからといって死刑賛成!とおおっぴろに言えるという訳でもなく、可能な限り死刑執行というのは減らしてもらいたいとも思うわけですよ。これは単に可哀想だなとかそんな事ではなく、冤罪の可能性という事を考えた時に死刑ではその方の汚名返上とでも申しましょうか?そういった機会が永遠に訪れないからです。

さて私の意見の暫定的というのは「現状況下でも死刑廃止」の反対という意味が込められてます。ただ今の刑法のまま死刑を廃止にした所で無期懲役が最高刑になります。これは可笑しな話で無期懲役の無期は、終わりがない懲役ではなく「終わる期限を定めない」懲役でして、模範的態度で過ごせば仮釈放はありえる訳です。

こう考えた時にもし10人殺した人間が模範的態度をとって出所したと考えた時大変恐ろしいことです。さらにこれは私の個人的感情ですが、償えば許されるのか?という事です。要するに謝れば許される的な考えが横行したらたまったモンじゃありません。

しかし現状況下において、死刑制度を未だに活用している先進国は日本ぐらいになってまいりました。今後もこのままの状況で勧めるとは到底考えられません。

では君は何が言いたいのよ?って事ですが、私が思う今後の死刑制度のあり方は

   法律上は死刑制度を維持するも可能な限り執行をしない

という考え方です。無論これに至るまでに「懲役100年」「禁固100年」等の事実上の終身刑の導入しての話ですが。要するに死刑反対という事になるでしょうが、段階を踏めという事です。急激に制度を変えて良くなると言う事はないと思います。徐々に移行しつつ(国際世論との関係も踏まえて)最終的に死刑廃止または死刑執行停止になれば良いのではないかと。

死刑という刑罰には本来見せしめとして抑止力を踏まえた上での刑法であったはずで、執行されるのは「本来」可能な限り避ける刑罰だと私は思っています。無論今現在の日本国の刑法上「死刑」に変わる厳罰が無いのは事実で、死刑という判決が出るのも否めない感じがあります。

ただこれはあくまでも「現刑法下の元」の話であって仮に「禁固千年」なんていう刑罰があった場合に死刑判決を連発したら問題だと。

なので私の今の考えが「暫定的死刑賛成」であって、無論この死刑という制度が良いとは思ってません。そして先ほど述べた死刑の執行を停止というのが私の持論です。

ただ懲役刑に問題があるわけでもなく、刑務所問題・経費等様々な事があるわけですが、現在の日本の死刑執行を見ても、執行までに20年とかがざらにあります。法務大臣がハンコを押すのを嫌がって逃げたという話も聞きます。(嘘か本当かは知りませんが)

こういった現状や国際世論の情勢を踏まえたうえで死刑廃止に近い方向に向かうのが妥当ではないか・・・そう考えています。


2008-02-19 02:19  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

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